[Blog] ワークライフバランスのその先へ。会社の制度を活用して大学院と仕事を両立させる方法

お久しぶりです。ブルームーン木ノ下です。

今回は2024年の春に決断し、実際に行動に起こしてみた自身の実践と挑戦についてお話ししようと思います。

お客様やご担当者様には直接お伝えしてきてはおりますが、改めて公にするのはここで初出しとなります。

タイトルにもあります通り、2024年に決断し、受験準備~入学を経て、実は現在青山学院大学の国際政治経済学研究科国際コミュニケーションコースの社会人大学院生2年目となりました。俗に言うM2にあたります。ありがたいことに、大学側からも、社会人大学院生として取材していただき、国際政治経済学部のパンフレットに掲載となりました。ご興味のある方はこちらからお読みいただけます。(国際政治経済学部研究科パンフレットP10にて掲載)

ここには実際に1年目を終えてみて、現在修士論文の執筆を進める中で感じたことを以下の4点にまとめてみました。

1. 学びの続きを諦めない——進学を決意した理由

大学時代に専攻していた「コミュニケーション学」の学びを、もう一度深めたい。そして、当時から背中を押し続けてくださっていた大学の恩師の存在——それが、私が社会人大学院への進学を意識し始めたきっかけでした。進学の件を伝えると、ビジネスの場だと「お、じゃあMBAですか?」と聞かれることも多いですが、前述のような背景から私は(国際)コミュニケーション学を専攻することを決めました。

もちろん「本当に仕事と両立できるのだろうか」という不安がなかったわけではありません。ですが、会社の深い理解と周囲の力強い後押しがあり、「今だからこそ挑戦してみよう」と一歩を踏み出すことができました。そのおかげで、大学4年間は実践的なコミュニケーション学の学びを深めましたが、現在は裏付けできるような理論や研究方法を学び、自らの決めたテーマについて修士論文を書いているところです。

2. 働く場所は自宅やコワーキングスペースだけじゃない。「大学のキャンパス×フルリモート」の柔軟性

両立を支えてくれている大きな要素が、会社の「フレックスタイム制」と「フルリモートワーク」です。フルリモートワークの良さは、単に「自宅で働ける」ことだけにとどまりません。私の場合、「大学内からリモートで業務を行う」といった柔軟な働き方もできています。

講義の合間にキャンパスで集中して業務に向き合い、終わったらすぐに移動し、ほぼ移動ゼロで講義に向かう。時間が浮く分、業務と学業のどちらにも高いパフォーマンスで取り組める環境が整っています。

これには大学側と会社双方に、同時並行でも「働ける」「学べる」環境を整える可能性さえあれば、大学は学生数と、社会人学生という多様性を増やせますし、会社としても社員の伸びしろを増やし、業務に生かせる希望も増やせます。

3. 「研究の論理」と「仕事の実践」が起こす相乗効果

実際に大学院で研究を進めるようになって実感しているのは、「学びと仕事は、お互いを高め合う関係にある」ということです。

  • 研究から仕事へ:大学院で論文を読み、研究を進める中で、自然と論理的思考(ロジカルシンキング)が鍛えられました。また、大学で学んだ調査方法や研究手法を、そのまま仕事の調査案件やマーケティング施策や検証に活かせる場面も増えています。

  • 仕事から研究へ:実務で直面するリアルな課題感や現場の視点があるからこそ、社会人大学院生として大学での学問的な概念や理論を「生きた知見」として深く理解できます。特にレポートや授業内で発言を求められる際ではそのリアルがより具体性を伴う助けとなるので生きていると感じます。

そして何より、仕事と学業という「異なる脳」を切り替えることが、双方にとって良い頭のリフレッシュになっています。

4. 「謝らなくていい」——職場と大学がくれた、いい意味でのギャップ

夜間や土曜日の講義だけでなく、履修するものによっては日中の講義もあるため、時には業務の調整をお願いしたり、逆に出張で講義を欠席せざるを得ない場面もあります。

特に入学前は「周囲に迷惑をかけてしまうのではないか」とプレッシャーを感じていました。

しかし、実際に始まってみると、その不安はいい意味で裏切られることになります。

  • 職場の温かい声:「勉強はすごく大事なことなんだから、謝らなくていいんだよ」

  • 大学側の理解:「働きながら通っているんだから、仕事があるのはあなたのせいじゃない。欠席分はオンラインなどで補えるから気にせず相談してね」

どちらの環境でも「温かいリスペクト」を持って接していただけることが、どれほど心強いか分かりません。

リモートワークのおかげで1日約3時間の移動時間が浮いているため、講義や課題に向き合う時間は捻出できています。もちろん、忙しさが重なる時期もありますが、自分の体調やペースと相談しながら「無理をしすぎないこと」も大切にしています。

実は弊社の代表自身も、創業前に当時勤めていた会社の理解を得ながら2年間社会人大学院に通った経験があり、「受け取った応援を次の世代に」という思いが、この風土の土台にあります。

「仕事も学びも、どちらも妥協したくない」。そう願う人にとって、制度だけでなく「応援し合える風土」がある環境は、自分の可能性を大きく広げてくれる場所だと実感しています。

一方、日本では大学卒業者全体の大学院進学率が12.7%であるのに対し、人文科学分野では4.6%、社会科学分野では2.8%にとどまっています。今後、少子化によって大学進学者数の減少も見込まれる中、大学院が新卒者だけでなく、働きながら学び直したい社会人にも開かれた場所になっていくことは、大学にとっても、企業にとっても、新たな可能性につながるのではないでしょうか。

(出典:文部科学省「令和7年度学校基本調査」、中央教育審議会大学分科会「人文科学・社会科学系における大学院教育の振興方策について」(2023年))

私も自分の経験を通じて、学ぶことを応援する職場の風土と、社会人を受け入れる大学側の柔軟な姿勢が、日本でもさらに広がってほしいと感じています。

-by Maaya KINOSHITA

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