2021年3月 代表挨拶

はじめに、全世界で闘っている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患された皆様・ご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。

ブルームーン・マーケティングは、「旅 × IT × マーケティングの分野で、お客様と共に新たな価値を創造すること」をミッションとし、2010年7月7日に創業しました。2020年、東京五輪を迎える直前のタイミングで10周年を迎える予定でした。

ところが2020年に入ってから、弊社が深く関係する旅行・観光業界のみならず、世界のあらゆる国・地域において、今後の働き方、会社・組織の在り方、学び方、遊び方、家族や他人との関わり方、そして生き方に対する価値観そのものが、まったく変わってしまうほどの出来事、新型コロナ感染症の拡大が起こり、思いもよらなかった「創業10周年」を迎えることになりました。

旅行・観光業界は「平和産業」です。安心・安全、健康な日常生活の前提があってこそ、成り立ちます。過去には2001年の911、2003年のSARSやイラク戦争といった世界的な苦難、国内においても東日本大震災をはじめ、数々の自然災害の影響を受けてきました。その度に、人々は「日常生活が送れること、それ自体が幸せなこと」ということに気づかされます。

 

マーケターとして、これから出来ること

日々状況は変化しており、世界レベルで今後の収束の見通しも立っていません。現在、多くの企業・事業主がこの状況下で生き残りをかけるとともに、同時に「どんなことで社会の役に立てるか」を模索しています。既に市場環境が大きく変わり、「ニューノーマル」に応じた新しい商品・サービスも次々に登場しています。

弊社名にもあるマーケティングの本質は経営そのものであり、「マーケティングとは、顧客の満たされないニーズを見つけ、定義し、それに対してユニークなソリューションを提供することにより顧客価値を創造するプロセス(2010笠原)」です。外的環境が大きく変われば、その新しい世界において、「満たされないニーズ=困った」が数多く出てきます。それがどんな困難な環境であっても、柔軟かつ前向きに「どんな支援やサービスが求められるのか、社会の役に立つのか」を考え、そのお手伝いをしていきたいと思います。

その実現手段として、コロナ禍により一層加速するDX(デジタルトランスフォーメーション)については、お客様へのご支援を強化するとともに、自社でも積極的に取り組んでまいります。

広報・PR(PUBLIC RELATIONS)として、これから出来ること

マーケティングの中でも、弊社事業の軸となっているのが広報・PR(Public Relations)で、海外から国内(外資系企業様の日本市場向け活動)、国内から海外(日本の組織・企業様の海外市場向け活動)のいずれもご支援しています。

広報・PR活動もまた、本来はマーケティングと同じく経営と密着するもので、「広聴」と「対話」という2つの側面をもちます。社会から信頼される企業になるための計画を立て、その考え方を理解・浸透させると同時に、「社会とのコミュニケーション活動を実践し、良い関係を築くこと」といえます。都合の良い時だけ一方的に情報発信をするのではなく、世の中の動きをしっかりと捉え、「継続的に情報発信をすること」が最も重要です。

「WITHコロナ」の時代

私自身および弊社が長く関わってきた、旅行・観光関連業界は今回大変な打撃を受け、全世界でこの業界の会社、組織、従事する人たちが困難に向かっている状況です。前述のとおり「平和産業」であるこの業界は、今後も継続的にウイルスとの闘いを避けて通れないでしょう。しかし、人々が(バーチャルではなく)「旅に出たい」「ほかの国や街にいって誰かと会いたい」「離れて暮らす家族に会いたい」という想いや行動は、この先どんな環境の変化が起こっても、失われることは絶対にありません。

 

新しい世界が一つでも「良い方向に変わったね」と思えるように、弊社自身、私自身も試行錯誤しています。弊社としては、お客様のご支援に最大限力を尽くしつつ、これからの10年においてどのようにこのWithコロナの世界に貢献できるかを柔軟かつ前向きに考え、実行してまいります。

 

2021年3月
ブルームーン・マーケティング株式会社
代表取締役 野田 彩子

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