インバウンド(訪日旅行)振興のためのシンポジウムに参加して

昨日「インバウンド(訪日旅行)振興のための国・地域のブランド戦略 シンポジウム(主催:ぐるなび総研インバウンド研究会)」を拝聴してきました。

前半は観光庁、岐阜県、国土交通政策研究所からの報告、後半は慶応の池尾先生、早稲田の恩蔵先生、丸の内ブランドフォーラムの片平氏がそれを評価するトークセッションという構成でした。

インバウンド・シンポジウム

インバウンド事業の最先端の発表を、マーケティングの先生方がどう斬るのか興味深かったですが、それぞれ評価しながらも「あえて言うなら」と、

・セグメンテーション/ターゲッティングをより深く(エッジを効かせる)
・出来るだけ自分の力で「一次データ」を集め、自分の言葉(1人称)で語る
・「初めて日本に来る人」と「リピーター」のイメージは違うので要注意
・ある地域のブランド戦略が、必ずしも「県単位」である必要はない
(Product PRでひっぱり、Corporate PRは必須ではないケースもある)
・発表にあった提案(日本観光の価値)の根拠は適切か?
(「8人の外国人を含む11人の委員で取りまとめた」という案について)
・「多様性が魅力」と「魅力が多様である」ことは違う
・メッセージを伝える時は、「One at One time」(1回につき1つに絞る、欲張り過ぎない)、それが複数あるのは良い
*先生方の発言は順不同、要約

など、日頃のマーケティングやPR業務にも通じるコメントの数々で、大変面白かったです。

こうした業界フォーラムは、その業界の著名人をお呼びしてセッションすることが多いですが、「マーケティングの視点で斬って欲しい」という主旨で、滅多に揃わない先生方をお呼びしたそうです。

旅行業界においてこれから一番伸びるこの分野、ぜひ施策の進捗に合わせて定期的に開催してもらいたいフォーラムでした。

-by Ayako NODA

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