国内外のSNSマーケティング活動の本格展開スタートにあたり

枠組みに悩む個人/ブランド「Bridge and Blend」の両アカウントにてSNSの運用のサポート及び社内用SNS運用マニュアルの作成を頼みたい。

~代行業者に頼むのではなく、両アカウントのブランディングを理解した上で、伴走してくれる会社にサポートを依頼したい~

SNS運用サポート・マニュアル作成支援

Project Felicia, LLC / Hiro Nakayamaさま

時期:2023年2月~ 2024年5月

当初の課題
  • 個人アカウントとブランドアカウントの使い分けが難しい
  • 数あるSNSのプラットフォームのなかでどれを優先すべきかイマイチわからない
  • アカウントにある過去のコンテンツ、及び今後の投稿に使えそうなデータの整備をできるマンパワーが不足している
  •  SNSの運用について相談できるアドバイザーがいない
  •  写真素材の不足、及びコンテンツ作成アイデアが枯渇している

ステップ1

ブランドと個人アカウントの現在の運用状況と、理想とする方向性、両方を運用する上でのお悩み、今年度予定しているスケジュールや進行方法をヒアリング。ブランディングの上で必要な全体イメージを共有。

ステップ2

ヒアリングを基に、将来は社内のチームで運用していけるように、且つ個人とブランドのアカウントを使い分けるためにそれぞれ「アカウントの初期設定及び運用マニュアル」を作成、Nakayamaさまにいただいたフィードバックを基に資料改定、最終化へと進めていく。

ステップ3

お渡ししたマニュアルドラフトを基に試験運用。運用中の疑問点、不明な点を定例ミーティングやメールでのやりとりにてサポート。投稿で使えそうなデータの素材選定や整理もフォルダを共有いただきサポート。スムーズな運用につなげる。

ステップ4

ご契約終了時、最終化したファイルをご納品。アカウントの整備を開始。プロジェクト完了後もお渡ししたマニュアルに関してのご不明点については引き続きサポート。

お客様インタビュー

創設者 / Hiro Nakayama 様

Project Felicia, LLC

過度のストレスで嗅覚が衰え、香りが心身を豊かにする自身の経験から、香りの可能性を追求するプラットフォームとして、2013年に米国にて「Project Felicia」を創設。長い海外生活を経て、2017年に拠点を東京へ。2021年、自社初のブランド「Bridge and Blend」をリリース。

https://ja.hironakayama.com/

初回のヒアリングの際に、Nakayama様から、個人とブランド「Bridge and Blend」の両アカウントのすみ分けや運用が難しいと伺いました。弊社とこのプロジェクトを始める以前は具体的にどのような場面/コンテンツの投稿時にそのように感じられましたか?

ありがたいことに個人アカウントは1万を超えるフォロワーにサポートいただいており、自分が興味のあるコンテンツを自由に投稿していますが、後発のブランドアカウントはブランディングを意識する必要性を感じ、様々なトーンやコンテンツパターンを試みました。しかし、どれもシックリとはせず一旦運用を停止しました。また日本と海外のオーディエンスでは訴求ポイントが異なることも踏まえ、日本語と英語のアカウントを運用しておりました。ワンオペで運用しているため、プロセスをいかにシンプルな運用にできないか、ルール決めの必要があると長らく感じていました。

Nakayama様とは2023年度にご縁をいただき、海外および国内向けSNS運用サポートとして個人及びブランド向けプランをテーラーメイドにてご支援させていただきました。Nakayama様が弊社の野田と出会い、「ブルームーンさんでこんなことはできませんか」とお声をいただき実現いたしました。弊社で既存のSNSマーケティング支援メニューにある「SNS担当者育成講座」でも「インフルエンサー誘致施策」でもない、新たな「SNSブランディング・運用サポート」として実施しましたが、本プロジェクトの内容は全体的にいかがでしたでしょうか。

様々なSNSの専門会社様とお話してきましたが、どこもバズっているアカウントの真似事のような印象を受けました。確かに、フォロワーが多く、コメントも多いアカウントには一定数の法則があり、テクニックは必要だと思いますが、ブランディングを意識している印象は薄いです。特に弊社はLook Bookのような世界感を共有するアカウントを目指していたので、内製化や外部に委託する時のためのSNSのマニュアル作成まで会話できる会社様はおられませんでした。
ブルームーンさんでも初めての試みだったようで、野田さんとご担当の木ノ下さんも試行錯誤だったと思いますが、他では見ない唯一無二のマニュアルを作るのであれば、毎回が初めての試みになると思います。

SNS運用代行ではなく、今回の伴走型である「SNSブランディング・運用サポート」は、お客様から見てどのようなメリットがあると思われますか。

持続可能なブランディングを目指されている企業には、他社のマニュアルを真似るより、自社用にカスタマイズできる部分は大きなメリットです。また担当の木ノ下さんは、昨今アルゴリズムやルールが変わり追いつくのが難しいSNSにおいて、私からの質問に対し常に最新の情報を調べ上げ、細やかなご対応をいただきました。そういったアップデートを期間内の打ち合わせで毎回持ってきてくれるので、都度マニュアルに追加していき文字通り伴走して作り上げてもらいました。

そうすることで私自身もSNS運用のスキルアップに繋がりました。今後、運用代行も検討していますが、丸投げせず、まずは自社での運用することで、外部委託先との認識が合わせもしやすいかと思います。そのためにはこのようなマニュアルは重宝します。

それでは今回このプロジェクトで作成したマニュアルは、貴社としてこれからどのような立ち位置で役立つと思われますか?

先にもお話ししましたが、内製化や外部に委託する時の運用ガイドラインです。マニュアルの活用には2つのポイントがあると思います。

1) 一旦停止していたアカウントを再開しましたが、再始動の方向性の整理、可視化ができる。

2)マニュアルを参考にコンテンツの投稿を試み、アレンジを加えながら、アップデートできる。

マニュアルは作って放置ではなく、常に更新し続ける、いわば生きている文書です。これだけ自社に合わせてカスタマイズされた具体的なマニュアルがあるので、仮に高度なスキルを持たないスタッフでも運用しやすいと感じました。

また今回はヒアリングの中でニーズがあった、投稿で使えそうなデータの素材選定や整理も一緒にサポートさせていただきましたが、今後どのようにご活用いただけると思いますか。

画像整理用のガイダンスやカテゴリーの提案は助かりました。正直、画像コンテンツの全てをプロジェクト期間中に共有できなかったので、ここから自社にて投稿コンテンツカテゴリーを軸に、画像フォルダーの整理が本格的に始まると考えています。

Nakayama様及びProject Feliciaとして、特に今回整備したSNSを通して今後どのようなメッセージを伝えたいですか。

ブランド「Bridge and Blend」としてインスタグラムでは前述のLook Bookを目指しているので、そこから逸脱しないように1000年前に誕生した「日本の香り」の「今」を感じる世界を伝えたいと思います。

このBridge and Blendをさらにどのような思い・方向性で展開していかれるご予定ですか。

Bridge and Blend」は2021年にクラウドファンディング「Kickstarter」でローンチしてから、ありがたいことに多くのお客様からフィードバックを頂いております。それを熟考し、商品やサービスに活かして発展しています。例えば、箱入りのフルサイズのセットをご希望され、誕生した「Anniversary Box」。ただ、日本の香りのトレンドが香水調やハーバルにあるなか、1000年前の香りを提供するだけでなく、1000年後の「今」、現代のスタイルに合うご提案もして、次の1000年につないでいく活動をしています。例えば、長らくお客様からご希望いただいていたスティック型お香ですが、最後の2ミリが燃え残り、完全燃焼しないことが課題で、参入することに躊躇したのですが、やっとサステナブルのラインにのせられそうなので開発を始めています。
どんなプロジェクトもブランドのコアバリュー「天然香原料」「ハンドメイド」「サステナブル」を意識しつつ、古くて新しい香りの体験のイノベーションを起こしていきたいと考えています。

Nakayama様はSNSの分野でも常に新しいことを取り入れ、アドバイスもすぐ実践され、疑問点をくださるので、非常にアクティブなコミュニケーションを基にプロジェクトを進めることができました。最後に、今後の事業を展開されていくなかで、ブランディングの鍵となる継続的なSNS運用についてどんな課題が出てくると思いますか。

運用を再開してすでに直面している限界は、テキストで伝えなければ難しいことも多々あることです。自社ブログに加え、他のプラットフォームを活用することで、読み物もご用意し、ブランドの大切にしているコアバリューや、なぜコーン型のお香だったのかなどのこだわり、オーディエンスの知識になるコンテンツもご提供していきたいです。

~ Nakayama様、ありがとうございました! ~

*所属および記載内容は、インタビュー当時のものです。

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